『不正解を選べ AIで仕事がなくならない人の「選択の哲学」』2026年11月11日(水)発売 - (Page.6)
シカゴ大学の経済学者スティーヴン・レヴィットは、人生の大きな決断を前に身動きが取れなくなった人を集め、本人の代わりにコイントスで決めるというサイトを開設した。表が出たら方向転換、裏が出たら現状維持。約2万人が参加し、その半年後まで追跡調査された。結論は、はっきりしていた。大きな決断で「変化」を選んだ人たちのほうが、半年後の幸福度が高かったのである。
レヴィットの導いた教訓はこうだ。人間は、現状維持に寄りすぎている。コインを投げたくなるほど迷っているなら、変化を選んだほうが、平均的には幸せになれる、と。五分五分の迷いとは、実はもう答えが出ている状態なのである。変化の側は、現状維持へ引っ張るあの強い力を相手にして、なお五分まで持ち込んでいるのだから。コインは、決めるための道具ではない。アナタの本音を引きずり出すための道具である。
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