令和の税制改革案が示す「個人所得課税の見直し」とは? - (Page.10)

 
税金、年金

今回の税制資料で示された3つの見直し軸


2025年5月13日に開催された財政制度等審議会で提出された資料では、以下のような方向性が提示されました。

  1. 人的控除から給付(手当)へ
    扶養控除などの「人的控除」は所得の高い人ほど効果が大きくなる仕組みであるため、税負担の公平性に欠けるという指摘があります。
  2. フロー課税からストック課税へ
    これまでの税制は「収入=フロー」に課税する構造が中心でしたが、資産=ストックにも適切に課税する必要性が高まっています。
  3. 年金・退職金優遇の見直し
    高齢者を中心とした退職金や年金収入の優遇措置についても、世代間の公平性の観点から見直しが検討されています。
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